「気」を集める人になる
成為集氣的人
見えないエネルギー
看不到的能量
何気なく使われている「元気」という言葉は、中国語では人間の生命力を意味する。「元となる気」という意味だ。また、中国語の「運気」は、「気」を運ぶと書いて、自分のところに「気」が運ばれてくる状態を指し、「運が良い」という意味。
「元氣」這個詞無意中的被使用,在中文裡是指人的生命力。是「氣回歸成原來的狀態」的意思。同時,中文的「運氣」是寫引導著氣,將「氣」運往自己的身上,是「好運」的意思。
では、「気」とは何なのか?中国人は天地の間の万物に「気」が存在すると考える。「気」は目に見えず、触れることもできないけれど、確かに存在する、神秘的で、流動的で、可変的なエネルギーなのだそうだ。
那麼「氣」是什麼呢?中國人認為在天地萬物間,「氣」一直存在於其中。雖然「氣」看不到也觸摸不著,但確實存在著,是一股神秘又流動著的可變能量。
明確な数学で結果を出す西洋医学が主流となり、何でもデジタル化されている現代では、「気」というと、なんだか嘘っぽく聞こえてしまう。あるのかないのかわからない。
在這以數字實證的西洋醫學為主流、又什麼都得要數據化的現代中,「氣」就難免聽來有點玄虛。存在不存在也無從得之。
実は私も、「気」なんて目に見えないものは信じられないと思っていた。台湾で早朝から近所の公園で気功や大極拳に精を出すグループがたくさんあるけれど、自分とは世界が違うような気がしていた。
其實我也對像「氣」這樣看不到的東西不太相信。在台灣,雖然早上附近的公園有很多練氣功、太極拳的團體,不過覺得跟自己的世界不一樣。
けれど、占い師に助言され、お茶畑で心を洗われ、座禅教室で内なる自分と向かい合った私の心は、すっかり柔らかくなっている白雁先生の気功教室に参加するために、わざわざ台湾最南端の都市、高雄まで足を運んだのである。
但是,我聽了算命師的建議,前往茶園洗淨心靈,在坐禪教室裡沉澱、面對自己;更為了使自己的心變得完全柔軟,特地前往台灣最南端的都市---高雄,去參加 白雁 老師的氣功教室。
モダン気功の女巨匠—白雁
現代氣功女巨匠---白雁
白雁先生は「ボディ&マインド・マネージメント」を提唱する現代気功の巨匠である。彼女の母親は中国本土で5本の指に入る有名な気功の師匠、高雲大師。中国古代から伝わる気功術をベースに独自の「高雲気功」を確立し、これまでに世界中でのべ40万人の生徒を指導してきた。その後、娘である白雁先生がこの気功を受け継ぎ、「白雁時尚気功」または「大雁功」として台湾全土に広めている。
白雁老師是提倡「身體&心靈管理」的現代氣功巨匠。她的母親是中國本土屈指可數有名的氣功大師---高雲大師。以從中國古代傳承下來的氣功療法做為基礎來確立獨門的「高雲氣功」,到現在為止在世界各地指導了有40萬的學生。在這之後,身為女兒的 白雁 老師繼承了這個氣功,以「白雁時尚氣功」或是「大雁功」為名在台灣廣傳著。
白雁先生自身、幼い頃から特殊な能力を持っていた。彼女は耳で字を読むことができるという。小さな紙に字を書いて丸め、耳の中に入れると、それだけで紙に書いてある文字を当てることができるのだ。まるでマジックのような話だけれど、そんな特殊な能力の持ち主だからこそ、大きな「気」のエネルギーを内に秘めていて、それを人々に分け与えることができる。
白雁老師自小開始有著特殊的能力。據說她能用耳朵閱讀文字。將寫字的小紙團放入耳中,只是這樣就可以知道裡面寫的文字。雖然就像在敘述魔術一樣,不過正因為她是這特殊能力的持有者,才能將身子裡面那股隱藏著很大的能量的「氣」與人分享。
白雁先生の気功が他と違うのは、必ず彼女本人、または彼女の夫であり、そして高雲大師が40万人の教え子のなかから唯一第子として認めた男性、彦寛先生の二人だけか指導に当たる点だ。台湾人の間で一番人気の気功教室なのだから、あちこちに施設を設けて指導者を育成し、会員を増やしているのかと思ったが、彼らの気功はどんなに生徒が増えても指導するのは必ず「家元」であるこの2人だけ。これには理由がある。
白雁老師的氣功與其他氣功教學不同的是,必定是她本人或他丈夫彥寬老師(他是高雲大師40萬學生裡唯一被認定為弟子的男性)兩人的親自指導。雖然是在台灣人之間最受歡迎的氣功教室,理應在很多地方都設立設施、培養領導人,或是致力於增加會員,但不論向她們學習氣功的學生人數如何的增加,必定還是由他們兩個「本家」掌門人指導。會如此行事是有理由的。
気功はむやみに人教えたり、教わったりしてはならない。人間の体内に存在する「気」は人それぞれであり、不当に気を送り込むと、かえって身体や精神を損なう恐れがあるからだ。台湾には気功の指導者が山ほどおり、わずか4~5年の気功歴でマスコミに騒がれて「名師」となり、生徒を増やし続けるタイプの指導者もいる。しかし、「気」をとらえ、熟達するには半生をかけた身体、心、魂の精励が必要なのだと白雁先生は語る。このため、気功を学ぶには、経験の浅い「名師」ではなく、真の「明師」に巡り合うことが最も重要なのだ。「明師」を見極め、そこから「気」を得られれば、気功の効果は見違えるほど早く現れる。
氣功是不能亂指導、或是亂學習的。人的體內都有各自的「氣」,不當的送氣恐怕會造成身體還有精神上的損傷。台灣的氣功指導者多如牛毛,有些僅有4~5年的氣功經歷也被媒體稱為名師、學員也持續增加。然而, 白雁 老師說要能掌握「氣」並且精通,長達半輩子,身體、心以及精神的努力是必要的。由於這個緣故,要學習氣功,不是經驗淺的「名師」,遇見真正的「明師」是最重要的。如果能跟著「明師」學通, 從 老師那兒能得到「氣」,那種效果會已令人驚訝的速度呈現出來。
この日、私が参加した高雄の「大雁功」初級クラスは100人余りの人で賑わっていた。講義を担当したのは彦寛先生。指導の合間にジョークを連発しながら講義を盛り上げてくれる明るい先生だ。
這天,我參加了在高雄的「大雁功」初級班,參加者有100多人很熱鬧。擔任授課的是彥寬老師。他是個在授課之餘既詼諧又能使課堂情緒高昂的開朗老師。
初級クラスは毎週に2回ずつ、約1カ月で計10回の指導を受けてようやく全課程を習得することができる。もちろん、初級クラスの後には白雁先生が直々に指導する中級や上級クラスもある。
初級班每週兩次,約一個月10次的授課可以學到整個課程。當然,初級班之後就是 白雁 老師直接授課的中級和高級班。
この日の参加者の中には、マレーシアから訪れ、気功教室のために1カ月間台湾に滞在しているという女性がいた。彼女は上咽頭がんを患い、放射線治療により腫瘍は取り除いたものの、治療の副作用で唾液がほとんどでなくなてしまった。このため、食べることも、話をすることもままならない。次の治療を受けようとした矢先、白雁気功の評判を聞きつけてクラスに参加してみると、3日目で、唾液が戻り、1週間で普通の食べ物が食べられるようになったと言う。
這天在參加者之中,有位從馬來西亞來訪,因為要上氣功教室而在台灣待一個月的女性。她患了咽喉癌,雖然因放射治療而去除了腫瘤,可是治療的副作用是不太分泌唾液。由於這個緣故,不論吃飯、說話都不能隨心所欲。在要接受下一個療程前,聽到白雁氣功的評價而來參加看看,據說才第三天,唾液就恢復,一週後普通的食物都能吃了。
彼女だけでなく、気功により腰痛や神経痛から解放された、ダイエット効果や美肌効果が実感できたと、喜びの声は途絶えない。
不只是她,由於氣功而從腰痛和神經痛中被解放、或是真切的感受到減肥和美膚的效果等的喜悅聲不斷。
「気」の通り道を知る
知道「氣」的通路
人間の体にはいくつかの「穴道」と呼ばれる気の通り道がある。なかでも大雁功で重要視されているのは、①頭のてっぺんにあり、天とつながり、宇宙のエネルギーを受ける「百会」、②地と接し、排毒能能力の強い足の裏の「湧泉」、③背骨の下にある「命門」、④気を取り入れたり、発したりする手のひらの「労宮」、⑤生命をつかさどる気の宝庫としてもっとも有名な、へその下の「丹田」の5つの穴道。
人的身體有許多氣的通道,稱作「穴道」。特別被大雁功所重視的是1在頭的頂端,與天相連,接受宇宙的能量的「百會穴」。2與地相接、排毒能力很強,位在腳底的「湧泉穴」。3在背脊下的「命門穴」。4能吸取或是發出氣,位在手心的「勞宮穴」。5以掌管生命、並作為氣的寶庫而聞名,在肚臍下方的「丹田穴」等5個穴道。
こうした通過点を通る気の流れをとらえ、悪い気を体外に排出し、良い気を体内に取り入れるための動作が気功なのだ。
透過這些穴道掌握氣的流動,將不好的氣排出體外、將好的氣帶進身體中,這樣的動作就叫作「氣功」。
彦寛先生はひと通りの話を終わると、会場に座った100人余りの参加者全員に「気」送り込んでいった。一人一人の両肩をつかみ、腕の付け根あたりを強く押す。ここも肺に気を送るための穴道だ。「気を送り込まれたら、声を出してみてください」と先生に言われ、参加者たちは肩をつかまれると同時に声を出すのだが、これが「どこから出しているのだろう?」と思うほど大きなうめき声だ。
彥寬老師結束一段話之後,便為在場的約100多人注入「氣」。他抓住每個人的兩肩,很用力的推手臂根部。這是能將氣送往肺部的穴道。老師這時說:「如果感受到氣送進去時請發出聲」。參加者在肩膀被抓住的同時出聲,都發出了不像是從喉嚨裡冒出來的巨大呻吟聲。
いよいよ私の番が回ってきた。先生の大きな手が私の両肩をがっしりとつかみ、親指で「ぎゅう」と腕の付け根あたりを押す。痛みはないが、口を開けただけで、自分でも驚くほどの大きな声が出た。押された場所には、痛みとは違った、じんわりとした感触が残る。私にも先生の「気」送り込まれたのだろうか?
終於輪到我。老師粗壯的手抓住我的兩肩,用大拇指推手臂的根部。沒有疼痛,才張開了口就發出了自己也驚訝的巨大聲音。被推的感覺不同於疼痛感,是一種被緩緩推著的感覺。大概是老師的氣送進我身體裡吧?
そして、いよいよ気功の実践。私も他の参加者に混じり、先生の動きに合わせてゆっくりと手足を動かしてみた。
接下來到了氣功練習的實踐。我也參加其中,試著合著老師的動作慢慢的移動手腳。
足を肩幅に開いて立ち、身体の力を抜いて楽にする。鳥が翼を広げるように、両手を大きく広げて体を後ろに反らす。そして両手の「労宮」から宇宙のエネルギーを取り込み、ゆっくりと両手を腹部の「丹田」へ移動して、エネルギーを送り込む。
雙腳站立與肩同寬,輕鬆的抽出身體的力量。像鳥打開翅膀一樣的張開雙臂、身體向後仰。然後從兩手的「勞宮穴」吸取宇宙的能量,慢慢地兩手移動向「丹田穴」並且將能量注入。
これは、初級クラスで学ぶ全64式動作の1つに過ぎない。
這個只不過是初級班學的64式動作的1個。
このような一連の動きを通じて体内の濁った「気」を排出し、大自然の中の「気」を体内に取り込むことで、体内の「気」の流れを整え、内側から健康になっていくのが気功の真髄だ。
氣功的精隨就是這樣透過一連串的動作將體內污濁的「氣」排出,吸取大自然的「氣」進入體內,調整體內「氣」的流動,從內開始的變健康。
私が学んだのは、1~20式までだったが、これらの動作を繰り返しているうちに、はっきりと自分の中の「気」の流れを感じることできた。半信半疑だったけれど、手のひらを自分に向けて、ゆっくりと頭のてっぺんからおへそのあたりまで、なぞるように動かしていくと、気の流れに沿って自然と手が動くのがわかる。手のひらと自分の身体の間に空気の流れのようなものがあり、それが電気を帯びているような、磁気を帯びているような不思議な重さを持って私の手のひらにはっきりとした感触を与える。
雖然我學習到的僅有1到20式,但就這些動作的反覆之中,我自己都能清楚的感受到身體中「氣」的流動。雖然是半信半疑,將手掌面向自己,慢慢的從頭到肚臍附近,像描圖一般的移動,就能感受到手會沿著氣的流向自然的移動。在手掌與身體之間像是有著一股空氣的流動,而那股氣流就像是帶著電或是磁場一般,可以用手掌清楚的感受到那股不可思議的沉重感。
人と自然の「気」の関係
人與自然的「氣」之間的關係
「気」には先天性の気と後天性の気があるという。先天性の気とは、男女の生殖細胞が接触した瞬間に生まれる人体の基礎となるものだ。一方の後天性の気とは、大自然の中の空気、食べ物、水などから体内へと摂取される気を指す。つまり、人間はこの世に生まれた瞬間に、内なる「気」を授かり、その後は大自然から「気」を摂取して成長するのだ。「気」は人間の存在と成長に欠かせないエッセンスだと言える。
「氣」有分先天性跟後天性。所謂先天性的氣,是男女的生殖細胞接觸的瞬間,作為形成人體基礎的那些物質。另一方面,後天性的氣則是指從大自然中的空氣、食物、水等物質中被攝取進入體內的氣。就是說,人在這世間出生的瞬間,就被授予了體內的氣,在那之後從大自然攝取氣而成長。「氣」可說是人類存在和成長不可欠缺的本質。
こんなにはっきりと存在する体内の「気」をいままで感じなかったこと、感じられない人がいることを、私は不思議に思った。白雁先生の言葉によれば、「気」はすべての人の中に存在する。ただ、その「気」にどれだけ敏感になれるかどうかなのだ。
從以前都沒像現在這樣清楚感受到體內的氣,我也覺得很不可思議。根據 白雁 老師所說,所有的人體中都有氣的存在。差別只在於能轉變成對氣有多少的敏感度。
白雁式の気功は1日8~10分が原則。現代社会に生きる多忙な人々のために、短時間でも内側から健康になるための気功としてデザインされたのだ。そして、白雁先生のもとで1カ月間気功の指導を受け、毎日短時間でも練習を重ねると、90パーセントの人が自分の「気」の流れに反応できるようになるという。
白雁式氣功是以一天8~10分鐘為原則。是為了現代社會生活繁忙的人們,僅需要短時間也能從體內開始變健康而設計的氣功。而且據說在 白雁 老師的一個月氣功指導下,再加上每天短時間的重複練習,有百分之九十的人能對自己氣的流動有所反應。
誰もが持っている「気」でありながら、その存在を知り、その流れをつかみ、そのパワーを利用できる人はあまりに少ない。
雖然誰都擁有「氣」,可是能夠知道它的存在、感應它的流動、利用它的力量的人卻很少。
けれど、たった2時間のクラスを終えて、私は少しだけ理解できたように思う。人の中に存在する「気」と自然の中に存在する「気」が同じ性質のものであり、おたがいに通じ合い、影響し合っているということを。そして、私たちが日常生活で呼吸をするとき、外界のエネルギーに感染され、その影響を受けているのだと思う。それは、私たちが思うよりも、ずっと科学的な現象なのかもしれない。
雖然是僅僅兩個小時的課程,我卻稍微能理解了。在人之中存在的「氣」和大自然中存在的「氣」,是同樣性質的東西,透過彼此間的交會、互相影響。而且,我們日常生活呼吸的時候,都會被外界的能量感染,我想這樣的影響,比我們實際上的認知要更能解釋為科學的現象也說不定。
そして、自分の「気」と周囲の「気」とがぶつかりあったり、引き寄せ合ったりしながら、人間の運勢が決められていく。気功に熟練すると、自分自身と周囲の「気」とをうまく調和できるようになり、「気」を自分のところへ運び込むことができるのではないだろうか。
而且自己的「氣」和周圍的「氣」互相撞擊一起、互相牽引,能決定人的運勢。熟練氣功的話,就可以使自己和身邊的「氣」變的協調,能將「氣」帶往自己的身邊,這不是很好嗎?
私は今回の旅がとても「運気」のよいものだと実感している。出発の直前までカメラマンが見つからずに焦っていたときに、ずっと昔、一緒に仕事をした台湾人カメラマンの連絡先が出てきたこと。突然訪ねた取材先で思いもよらぬ収穫があったこと。素敵な出会いの数々…….。
我感受到這次旅行的「運氣」非常的好。在出發前很著急找不到攝影記者的時候,突然找到了以前一直一起工作的台籍攝影記者的聯絡方式。突然前往採訪的地點,也有許多預料外的收穫。旅途中也遇上了許多好的邂逅……。
旅の始まりから、何か大きな流れを感じている。さまざまな偶然の巡り合わせがある。これも、自分に「気」が運ばれてきている証拠かもしれない。
自旅行的開端,就感受到會有什麼大的流動。有各式各樣偶然的命運交會。這個可能也是自己「氣」的引導的證據也說不定。













