体の動きも緩慢
2014/08/13 11:54
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寒くて暗い冬のくにから逃げ出したら、明るい光のトンネルにたどり着いた。
まばゆいほどの、煌びやかな長いトンネルを抜けても、そこもなお光、光、光、いちめんの光。
大きな光、小さな光、色もさまざまに混じり合って、光が夜のくにを覆いつくしている。
光の野、光の山、光の川、光の木と花と、光は点滅しながら流動し、変化する。
光のなかで四季がめぐる。
闇の野を染めていく虹。桜花が満開に咲き、やがて花びらが散る。
緑いっぱいの夏、流れ星、ホタル。燃えて弾ける木、それは花火。
紅葉の秋、舞いちる落葉が白い吹雪に変わる。ダイヤモンドダスト、と雪原のひろがり。
ここにも冬があった。白い光の冬だった。
光の国を後にする。
ふたたび冬の景色が、夜の闇に閉じ込められていた。体を固くし、小さくなって、ぼくもまた閉じ込められている。
ひとも太陽光を受けて動いていたのだろうか。日照時間が少ない冬は、体の動きも緩慢になり、心の影も薄い。
目をつぶると、光のくにがある。
目をあけると冬の野、冬の木がある。細い枝々の先は天にのびている。そこにもまた、光の蕾はあるのだろうか。いまは見えない。
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