3話の初登場をはじめ、「ジャベリン好きすぎだろ」な活躍っぷりがとても印象的だったモンテーロ。愛嬌のある天才というクリムニックのキャラ性も あって、大変魅力的なMSですよね。しかも、プラモデルの発売週に無人で特攻して大破という、ある意味オイシイ最期で魅せてくれました。
「G-レコ」のMSはこれまでのMSのデザインラインとは異なる物が多くて、ガンプラも作っていて非常に興味深いですよね。現在先行してキット化されている感のあるアメリア軍のMSは、量産機的な印象が強くて、想像の翼を広げて自由に作る余地が広いようにも感じます。
今回のHG モンテーロは、発売からやや経過していることもあり、きちっと表面処理を行い、設定や劇中の色味に寄せた塗装を施してみました。カラーリングがシンプルな うえに、ほぼ完璧に色分けされているので、塗装も比較的容易なんですよね。あわせてスミ入れも行っています。
キット自体は小サイズながらブロックごとに組み立てられて、後ハメ部分も多いのが嬉しい構造です。塗装派の人は目の部分と肩の塗りわけが必要にはなりますが、楽に塗り分けられると思います。
まずは全体から見ていきましょう。
HG モンテーロ(クリム・ニック専用機) | |
バンダイ/発売中(2014年11月8日発売)/1,728円(税8%込)/1/144スケール(全高:約130mm)/でじたみん(楽天市場店・Yahoo!店) |
■すらりとしたプロポーションがしっかりと再現されています。劇中の軽快なイメージ通りですね
■関節や胴体の黄土色の部分は成形色でもしっかりと色分けされています。視点を下げると鋭い目が見えるようになります。今回は塗装していますが、他のガンプラ同様シールで再現できます
■胸元のガトリングガンやインテークといった細かい部分も成形色で色分けされているのです
両肩に翼にもなるバインダーを装備したモンテーロ。HGながら色分けはほぼ完璧で、もちろん素組みのままでもほぼ設定通りの配色になります。
キットでシール対応となっているところは、目もと、肩の青い部分、同じく肩とジャベリンの白いストライプ程度です。
全体的に直線の多い構成の中で特徴的な頭部の形状も、きっちりパーツ分割されていて、顔付近もシャープなディテールで小気味良い仕上がりを楽しめます。
細身の脚は小さめの爪先なども含めて巧みな分割で、色分けはもちろん、合わせ目がわからないようになっています。「G-レコ」のMSはデザインラインが独特なので、パーツ構成が従来の物とは若干異なることもあり、組み立てにあたって新鮮さを感じます。
可動に関しては、デザイン段階である程度可動も考慮されていて、二重関節などがしっかり盛り込まれ、納得の構造・ギミックとなっています。
武器は、ビーム・ライフルとビーム・ジャベリンが付属。ジャベリンは、分割状態の物と連結した状態のものが2本付属しているので、第5話で「ジャベリンはまだある!」と、2セット持って出撃したシーンも再現できますね。
■アクションベース2に対応。翼になるシールドを広げて飛行態勢を取らせることができます
■ビーム・ワイヤーは軟質樹脂を採用しているので、伸ばすも曲げるも自由です。
■手首は根本の円柱パーツ部分で可動。手首パーツは左右1つずつで、ジャベリンもビーム・ライフルも同じ手首を使用します
HGということもあって、組み立てはもちろん簡単。素組みなら2時間もあれば完成してしまうでしょう。細身のプロポーションやバインダーの存在もあって、いろいろと動かして遊ぶのも楽しいです。
翼のある形状もそうですし、常に飛んでる印象のある機体ですから、飾る際にはアクションベース2も用意しておくと良いのではないでしょうか。
また、冒頭でも述べましたが、G-レコのMSはまだ細かな設定が成されていないということもあって、わりと自由な発想で作る余地があると思いま す。このモンテーロも「クリム・ニック専用機」と商品名に書かれているように、そうでない機体もあることが伺えます。素組みしてひととおり遊んでみた後 は、オリジナル塗装を楽しんでみても良いのではないでしょうか。
作例制作:志条ユキマサ
カラーレシピ | |
青 キャラクターブルー110とつや消しホワイト 対比 7:3 関節部 ダークイエロー 白 グランプリホワイト 肩 ネービーブルー バックパック 軍艦色 |
©創通・サンライズ・MBS
※掲載した写真は塗装作例のため、実際の製品と異なります。