RG 1/144 ウイングガンダムゼロ EW
メーカー小売価格:2700円バンダイ…教えてくれ! 俺はあと何回孤独のイヴを過ごせばいい!?
俺はあと何回、孤独のイヴにガンプラを作らなければならないんだ…
…やることあるだけマシか。メリークリスマス。
というわけで、RG 1/144 ウイングガンダムゼロ EWをレビューいたします。
※当記事で使用したホイルシールはレビュー内にて明記しています。【12/24 追記】
コクピットハッチ展開ギミックの写真を追加しました。
XXXG-00W0 ウイングガンダムゼロ(Endless Waltz版)
OVA 『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』用としてカトキハジメがリファインした機体。あくまでもデザインが違うのみでテレビ版と同一機である。OVA公開当時は「ウイングガンダムゼ ロカスタム」とも呼称されたが、徐々に「ウイングガンダムゼロ(EW版)」という名称表記へと移行していった。
機体色はほぼ白青のツートン。兵器的な無骨さを持つテレビ版とは対照的に、天使を髣髴とさせる4枚の翼、甲冑的な意匠を取り入れた本体部と、よりキャラクター性を重視したスマートなデザインとなっている。
4 枚の翼は本体同様ガンダニュウム合金で製造されており、2枚ずつ2対からなる。1対は自在に開閉・移動が出来る可動式の主翼2枚、もう1対は翼自体の面積 が可変する副翼2枚で構成されており、機能的にはバーニアとして特化している。この主翼は地上では文字通り翼として、宇宙空間ではAMBAC作動肢として 機能し、機体にトールギスを超える破格の超大推力・機動性・運動性を与える。大気圏突入時は主翼全体で機体を覆い、摩擦熱から機体を保護する。また主翼を 2枚喪失したとしても、飛行能力が損なわれることはない。劇中ではカトキハジメの提案により、荒唐無稽に見えてもあまり機械らしい動きはさせず、しなやか に羽ばたき羽毛を散らしながら飛ぶ演出がなされた。非機械的なデザインながらも、その美しきシルエットから非常に人気の高いEW版ゼロが遂にRGにて立体化。
MG、PGとリリースされ1/144サイズでの立体化が恵まれなかった為、今回のRGデビューは非常に貴重な機会と言えるでしょう。
奇しくもEW本編は白雪舞い散る真冬が舞台。きっちり12月に発売を試みるとは中々ロマンチックですな。

フロントビュー。1/144サイズなので小柄でやや四肢が短めかな? とも思いましたが、
全体のバランスはよくとれている秀逸なプロポーションかと。

リアビュー。本体のみでの自立は難しく、見ての通りウイングユニットで支える形で立っています。

顔。相変わらずツインアイが細いです。(設定画でも細いけど…)
アンテナや耳パーツはシャープに造形されており、普通にカッコイイ。
ツインアイと各部センサーはホイルシールでの再現。

胴体。
中央センサーはいつも通り「下地にホイルシール&上から透明レンズ」の構成。
透明レンズがかなり目立っているのでクリアグリーンでさっと塗った方がいいかも。

コクピットハッチは中央センサーのパーツを前に引き出すことで再現。
ギミックがやや硬めなので注意。

肩バルカンはハッチを開けば差し替え無しで展開できます。
ROBOT魂ほどではないですが、頭の向きによってハッチが開き辛くなる点には注意。

肩。RG恒例の細かな色分けは今回も健在。
色の分け方が非常に細かいので違和感は少なく、ディテールも彫られており質感抜群。

腕。赤いウイングは浮いてるように見えますが、これが正しい装着の仕方。
マニピュレーターは設定上は白色のはずですが、ランナーの都合の為か灰色。これは設定を守ってほしかったなぁ。
腕部のセンサーはクリアパーツ。一応ホイルシールは付いてきます。

フロントアーマー。若干見慣れないディテールが加わっています。

脚。全体的に細めのシルエット。足自体は結構大きめに作られています。
前作のエクシアは凄く小さかったですからね…

横から。RG特有の色分けは脚にも健在。

そしてゼロカスの代名詞であるウイングユニット!

上側の主翼。素材は普通の硬質プラ素材。
ディテールが彫られており、従来の「生物らしさ」よりも何処かメカメカしさを感じます。

RGアレンジということで、主翼の上部は広がるように展開することができます。
メカメカしいですね。

先端部についている羽根の部分はボールジョイント。

下部のサブウイング。こちらは特にギミックもなく、アレンジも控えめ。

翼の付け根には、設定通りサーベル柄が収納されています。

基部はちゃんと動きます。
見ての通りピン付きのサーベル柄を収納するようになっており、
ピン無しのものは未付属です。
これは賛否あるかも。

ちなみに今回はバックパックにディスプレイ用ジョイントパーツを付けてディスプレイすることも可能。


翼は主翼・サブ共によく動きます。自由度に苦労することはなさそう。

少々窮屈ですが、大気圏突入モードも再現可能です。

背中から見てはいけない。

横から。翼同士ぶつかってしまう羽根の部分は立てるように指示されています。

本体の可動チェック。
腕はギリギリまで曲がり、肩は90度くらいが限界です。

肩の引き出しは十分。

腰はちょっとつっかかる所がありますが、一回転可能。
前後にも少しだけ動きます。

脚もよく曲がります。前作エクシアのようにフロントアーマーに余計な出っ張りがないので、
膝立ちとかもちゃんとできます。

開脚もちゃんとできます。ただ足首の自由度は低いので接地はお察し。
総じてRGらしい高可動域です。1/144ならこの程度でブンドドにも困らなそう。

付属品。

ビームサーベル。鮮やかなクリアグリーンのビーム刃が2本付属。
ただサーベルを保持させると、鍔に近い場所を握るのが少々気になります。

ツインバスターライフル。ディテールなどはしっかり造形されていますが、銃身がやや短く少し迫力不足。

センサーの部分はホイルシールが付属しますが、クリアパーツにしてほしかったなぁ。

各ライフルの内側のパーツを展開させ、

片方(説明書では左側)のライフルのグリップを収納させて合体。

これでツインバスターライフルの合体版に。やはりちょっと短いですね…
両手でグリップを保持するのは手首の構造上不可能になっています。

説明書には書かれていませんが、ガラ空きになっている左手は平手にして添えるようにしています。
ROBOT魂のTV版ゼロでも推奨されていた構え方ですね。

ROBOT魂版のライフル(奥)と比較。砲塔1つぶんくらいの違いがありますね。

最後にROBOT魂版の本体(右)と比較。ROBOT魂版の方が体格が一回り上といった感じですね。
ですがプロポーションやディテールの違いなどでRGでも十分差別化できてます。
それではブンドド任務、了解!

翼広げるポーズほんとすき。主翼の展開ギミックも様になってるかも。
羽根の舞い落ちる演出は単なるイメージ演出かと思ってました。


翼を広げて佇ませるだけでも十分様になるこの美しさ。
トレーズ閣下も生きていたら魅了されていたことだろう。少なくともデザインには。

VSアルトロン戦でサーベルを抜刀するポーズほんとすき。

サーベル姿も非常に映えますが、ただ一つ、手首と腕の装着部がかなりユルいです。
個体差かな? あとで瞬着コーティングしときます。

サーベルをただ持たせるだけでもこの美しさ。
美しく見えなかったらすいません。

ライフルはサーベルと違って造形が大きい為、手首側の負担も増加します。
ちゃんとヘタれないようにダボは太らせておきたいところ。

そういえばEWゼロは本編でライフルを非合体時で撃ったことがないんですよね。

名前とモーションだけが先走り過ぎてるローリング撃ち。
ガンダム無双では宙に浮いて斜めに発射するアクションがありました。

ライフル合体時はこのポーズしか浮かびませんね。
それだけ印象的なポーズということでもありますが。
「確認する・・・シェルターシールドは張っているな? シェルターは完璧なんだな!?」歴史の敗者となる道を選んだヒイロのラスト・シューティングが今、放たれる…
(実際は3発)
以上、RG 1/144 ウイングガンダムゼロ EWのレビューでした。
RGアレンジとしては、従来の「神秘性・生物らしさ」よりも「機械・MSらしさ」を重視していると思われます。
ただアレンジそのものはあまり本体には組み込まれておらず、全体としては
従来のウイングゼロEWのイメージを損なわないようにバランスがとられています。
手首がユルかったり(個体差の恐れあり)、至らない点がないわけではありませんが、
プロポーションは秀逸であり、可動もきっちり決まり、今のところパーツポロリの心配もありません。
RGガンプラとしても、1/144サイズのウイングゼロEWとしても高水準な出来栄えではないでしょうか。
今年最後のガンプラリリースを締めくくるには上出来なキットだと私は思います。
1/144サイズのウイングゼロEWを待ち望んでいた方にも、十分オススメできる内容に仕上がってると思いますよ。